団体概要

Organization overview
団体名日本読書療法学会
代表者会長 寺田真理子
所在地東京都中央区銀座一丁目22番11号 銀座大竹ビジデンス2階
連絡先ご連絡はお問い合わせ欄からお願いいたします
設立2011年5月
活動内容読書療法の研究と普及のための啓発活動

会長ご挨拶

Message

読書療法(読書セラピー、ビブリオセラピー)とは、「読書によって問題が解決されたり、なんらかの癒しが得られたりすること」です。

読書療法の効果は、古代ギリシャの時代からすでに認識されていました。図書館のドアに「魂の癒しの場所」と記されていたほどです。17世紀の医師シデンハムも、「良好ナル書ハ百ノ医薬ニ勝ル」と述べています。1930年代のアメリカのメニンガー兄弟の研究を経て、20世紀半ばには精神療法ないしはカウンセリングの具体的なひとつの技術として再認識されるようになりました。

現在、イギリスでは国として本を処方する取り組みまでありますし、イスラエルでは読書療法家(読書セラピスト、ビブリオセラピスト)が国家資格になっています。日々のさまざまな悩みごとだけでなく、認知症やうつ病、腰痛治療など、読書療法はその適用範囲を拡大し続けているのです。

私は読書によってうつ病から回復した経験から、読書療法の研究と普及のために2011年に日本読書療法学会を設立しました。

2022年現在、日本読書療法学会には 500 名を超える会員が在籍しています。大学教員など教育関係、精神科医や心理カウンセラーなど心理関係、著書や翻訳家、書店員や図書館員など出版関係の会員を中心に構成されています。

読書療法の守備範囲が広いため、そのニーズも多様です。学術的に研究したい、精神科での診療に取り入れたい、グリーフケアやカウンセリングに役立てたい、他のセラピーと組み合わせたい、執筆に取り入れたい、読書会に活用したい、選書に役立てたい……という具合に、専門的なものから日常的なものまで、幅広いニーズがあります。そんな実情を踏まえ、資料をすべて公開し、各自が目的に応じて活用できるように情報を提供してまいりました。

これまでの成果は『心と体がラクになる読書セラピー』としてまとめることができました。読書療法にご関心のある方は、まずは本書をご参照ください。

今後は各種の専門的なニーズに対応できるよう、将来的には部門制を見据え、必要な人脈や情報をまとめて提供できる体制を整えてまいります。また、勉強や娯楽ではなく、癒しとしての読書が認知されるよう、一般向けの啓発活動にもさらに注力してまいります。

2022年10月
会長 寺田真理子

会長・顧問紹介

Member’s

長崎県出身。幼少時より南米諸国に滞在。東京大学法学部卒業。多数の外資系企業での通訳を経て、現在は執筆・翻訳・講演活動。読書によってうつから回復した経験を体系化して日本読書療法学会を設立し、国際的に活動中。また、うつの体験を通して共感した認知症について、パーソンセンタードケアの普及に力を入れている。
出版翻訳家として認知症ケアの分野を中心に英語の専門書を多数出版するほか、スペイン語では絵本と小説も手がけている。
仏教を松原泰道老師に、万葉集や枕草子、徒然草などの古典を清川妙氏に師事。日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー。
著書に『心と体がラクになる読書セラピー』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『うつの世界にさよならする100冊の本』(SBクリエイティブ)『古典の効能』『翻訳家になるための7つのステップ』(ともに雷鳥社)など。訳書に『認知症の介護のために知っておきたい大切なこと』(Bricolage)『認知症を乗り越えて生きる』(クリエイツかもがわ)『虹色のコーラス』(西村書店)など多数。

顧問 林望

1949年東京生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学(国文学専攻)。東横学園女子短大助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社・文春文庫)で91年日本エッセイスト・クラブ賞。『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(Pコーニツキと共著、ケンブリッジ大学出版)で、国際交流奨励賞。学術論文、エッセイ、小説の他、歌曲の詩作、能作・能評論等著書多数。『謹訳源氏物語』全十巻(祥伝社)で2013年毎日出版文化賞特別賞受賞。2019年『(改訂新修)謹訳源氏物語』(祥伝社文庫)全十巻。ほかに、『往生の物語』(集英社新書)『恋の歌、恋の物語』(岩波ジュニア新書)等古典の評解書を多く執筆。『旬菜膳語』(岩波書店・文春文庫)『リンボウ先生のうふふ枕草子』(祥伝社)、『謹訳平家物語』全四巻(祥伝社)『謹訳世阿弥能楽集』(檜書店)『謹訳徒然草』(祥伝社)等著書多数。

顧問 衛藤信之

心理カウンセラー。3人の教室からスタートして5万人の卒業生を輩出する日本最大級の心理スクールの代表。自身のプログラムは多くの上場企業で取り入れられ、顧問企業数はトップクラス。主催する教室は笑いと涙に包まれたライブ会場のよう。ネイティブアメリカンと生活した経験とカリフォルニアで学んだ最新の心理学を融合した心理プログラムは、多くの人間関係で傷ついた人たちを劇的に過去から未来に向かわせている。講演・プログラム提供は、トヨタ自動車、ANA、ダイワハウス、花王、大塚商会、Johnson & Johnsonなど、100社以上の一流企業を中心に、行政機関や教育機関など多方面にわたる。著作は『心時代の夜明け 本当の幸せを求めて』『「ほんとうの幸せ」の見つけ方』など8冊。YouTube 公式チャンネル

メディカルケア虎ノ門院長。精神科医。医学博士。精神保健指定医。1949年、東京都に生まれる。北海道大学医学部卒業。埼玉医科大学精神医学教室助手、イタリア・ミラノ大学、オランダ・ユトレヒト大学留学を経て秩父中央病院理事長・院長をつとめ、現在に至る。うつ病の復職支援に関しては日本の第一人者であり、メディカルケア虎ノ門では他に先駆けて「うつ病の復職デイケア」を行い、その方法論はうつ病の復職プログラムのスタンダードとなっている。クリニックには、日本全国から大勢の患者が訪れている。うつ病リワーク研究会代表世話人、日本うつ病学会評議員、日本精神科救急医学会理事、日本外来臨床精神医学会理事。著書に『ササッとわかる「うつ病」の職場復帰への治療』(講談社)など。

顧問 小田全宏

1958年11月、滋賀県彦根市生まれ。東京大学法学部を卒業後、(財)松下政経塾に入塾。松下幸之助翁指導の下、人間学を研究。1991年、株式会社ルネッサンス・ユニバーシティを設立。「陽転思考」を中心とした人間教育活動を開始。以来現在に至るまで年間200回以上講演・研修を行う。その間、立候補者による公開討論会を全国にひろげるリンカーン・フォーラムを設立。2000年の衆議院総選挙では、全国216箇所で討論会を成功させる。その後「首相公選の会」を、故中曽根康弘元総理を最高顧問に迎え設立する。その後、稲盛和夫氏を最高顧問に迎え、政策シンクタンクとしてのNPO法人「日本政策フロンティア」を設立する。2003年から、故中曽根康弘元総理を会長に迎えNPO法人「富士山を世界遺産にする国民会議」の運営委員長になり、2013年の世界遺産登録まで活動を継続し実現させる。その間2003年から、記憶力を中心とした脳力開発講座「アクティブ・ブレイン・プログラム」を開始し、全国にひろげている。

≫TOPに戻る