古典は難しそう、敬遠してしまう……。
それは、遥か昔の人たちのものの考え方や感性が、自分とは関係がなさそうに思えるからかもしれません。
しかし、登場人物たちの悩みや感情は共感できるものばかりで、驚くほど感性豊かなのです。
『古典の効能』(著:寺田真理子/監修:林望)は、そんな彼女ら彼らの柔軟で強い生き方と、そこから得られる「今の生活に役立つヒント」を『万葉集』『枕草子』『古事記』から紹介する古典エッセイです。
みなさんには、本書のエピソードから想起されたものごとや感想などを自由に話していただきます。
『古典の効能』をきっかけによみがえった記憶、ご家族やお友だちには話しづらいような悩み、他の参加者とともに考えたいことなど、どんなことでもかまいません。
お話しいただいた内容によっては、日本読書療法学会会長で心理カウンセラーの著者が、心理学的な観点からアドバイスをします。
古典の知識がなくても大丈夫です!
※「読書療法」とは?
本を読むことによって悩みが軽くなったり、なんらかの癒しが得られたりすること。
じつは、なにかを書くことも、読書療法に含まれます。
心の奥底にある思いを文字によって掬い上げ、可視化する。
それによって自分を深く知ることができるだけでなく、悩みを自身から切り離し、客観的に捉えることもできます。
清少納言が『枕草子』を書いたのは、主君である定子が没落し、自身も里下がりをしていた時期のことです。
紫式部が『源氏物語』の執筆に注力したのは、夫を亡くしてから。
『蜻蛉日記』の藤原道綱母も、夫の兼家に傷つけられたことを日記に書きました。
※当日の予定(『古典の効能』をご持参ください。会場は中2階、靴を脱ぎます)
12:50 受付開始
13:00 著者の自己紹介・本の説明
13:10 参加者の自己紹介
13:20 談話(おひとりずつ順番に話していただきます。みなさんにコメントを求めることもあります)
14:20 まとめ
14:30 一旦終了(お時間に余裕のある方は、15~20分ほど会の感想をお話しいただけます)
14:50 解散