長期の個人セッションの開始についてご報告いたします。
読書療法(読書セラピー、ビブリオセラピー)の活用方法は人それぞれですが、私の場合は執筆と講演や講座での活用が主なものでした。
個人セッションについては、手がけるつもりはありませんでした。
それが、ここ6年間ほど読書会の活動を続ける中で、個人セッションの可能性に興味を持つに至りました。
読書会には、読書会ならではの魅力が多くあります。
参加者の数だけ視点があるので、他の方の視点から気づきが得られますし、同様の問題意識やご経験をお持ちの方が参加されることが多く、その場ならではのテーマが生まれます。
他の参加者がいるからこそ引き出される考えや発言もあります。
一方で、他の参加者の前では話しづらいこともあります。
お一人おひとりにかけられる時間的な制約もあり、個人の背景に深く立ち入るのは難しいものです。
個人セッションによって、そこに取り組むことができるのではと考えています。
タイパの時代ですので、「一瞬で」「秒で」変われることを求めがちですが、人が変わっていくには、そしてそれを実感できるには、やはりある程度の時間が必要です。
そのため、6か月間の長期セッションにいたしました。
ご相談内容については、読書相談に近いものから、深刻な内容のカウンセリングまで、幅広く想定しています。
それぞれの方に応じて、ご一緒に話し合いながら、どんな本をどう読むか、選んでいくことになります。
完全にオーダーメイドで関わっていくことになるため、私としても緊張感がありながらも、とても楽しみなセッションです。
本のジャンルについても、幅広く対応できると思っております。
とはいえ得意不得意はありますので、SFやミステリなどは弱いジャンルです。
いちばんよく読むジャンルは人文書ですので、このジャンルであれば色々とおすすめもできるでしょう。
個人セッションは相性の問題が大きいものです。
また、お互いの信頼関係もありますので、ある程度それが構築できているという意味で、拙著の読者の方などを対象に考えております。
ご関心のある方、また、まわりでこのセッションがお力になれそうな方がおられましたら、以下をご参照くださいませ。
https://biblio.official.ec/items/88077535
個を深めることで普遍的なところに到達できると考えておりますので、セッションを通して得られた学びは今後の著作でお伝えしてまいります。
また、勉強会などを通してもシェアしていければと思います。
読書セラピーのセッションを受けたいという方に対応できるような体制を整えていければと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
寺田真理子